はじめの一歩

仕事でAIにできること・できないこと

文章を書く、要約する、アイデアを出す。AIが得意な仕事と、任せてはいけない仕事を、はじめての人向けに整理しました。最初に読んでほしい記事です。

公開 2026-10-20

「AIを仕事に使うといい」と聞いても、何を頼めばいいのか分かりにくいものです。この記事を読むと、AIに任せていい仕事と、自分でやるべき仕事の線引きができるようになります。最後に、今日すぐ試せる使い方を1つ紹介します。

そもそも、ここで言う「AI」とは

この記事で扱うのは、ChatGPT・Claude・Gemini・Microsoft Copilot のような対話型AI(チャットで質問すると文章で答えてくれるAI)です。

対話型AIは、大量の文章を学習して「この話の流れなら、次はこう続くのが自然だ」と予測しながら文章を作っています。人間のように物事を理解しているわけではありませんが、文章を扱う作業はとても得意です。

AIが得意な仕事

1. 文章の下書きを作る

メール、報告書、企画書の構成、お知らせ文など。「誰に・何のために・どんな内容で」を伝えると、数秒で下書きが出てきます。ゼロから書くより、下書きを直すほうがずっと速いのがポイントです。

2. 長い文章を要約する

会議メモ、長いメールのやり取り、資料などを「3行で」「箇条書きで」とまとめてもらえます。

3. 文章を整える・言い換える

「もっと丁寧に」「やわらかい言い方に」「小学生にも分かるように」など、トーンや難しさを変えるのも得意です。誤字脱字のチェックにも使えます。

4. アイデアを出す

イベントの企画案、資料のタイトル案、質問への想定回答など。数をたくさん出してもらい、その中から人が選ぶ使い方が向いています。

5. やり方を教えてもらう

「Excelで重複を消すには?」「この関数の意味は?」のように、操作方法や用語の意味を聞くこともできます。何度聞いても嫌な顔をされないので、気軽に質問できます。

AIが苦手な仕事・任せてはいけない仕事

1. 正確な事実の確認

AIは、もっともらしいけれど間違った内容を自信ありげに答えることがあります。これを「ハルシネーション」と呼びます。数字、日付、人名、法律、社内の決まりごとなどは、必ず元の資料や公式情報で確かめてください。

2. あなたの会社の事情を前提にした判断

AIは、あなたの会社の取引先や過去の経緯、社内ルールを知りません。教えていない情報を前提にした答えは期待できません。

3. 最終的な判断と責任

AIが作った文章をそのまま送って問題が起きても、責任を取るのはAIではなく送った人です。AIは「下書き係」「相談相手」と考えて、最後は必ず自分の目で確認しましょう。

顧客の個人情報や社外秘の情報は、会社のルールで許可されていない限りAIに入力しないでください。詳しくは会社でAIを使う前に知っておきたい5つの注意点で説明しています。

得意・苦手のまとめ

任せてOK人が確認・判断する
メールや文書の下書き送る前の最終チェック
長い文章の要約要約が元の内容と合っているか
言い換え・誤字チェック数字・固有名詞・日付の正しさ
アイデア出しどの案を採用するか

今日試してみよう:メールの下書き

いちばん効果を感じやすいのがメールの下書きです。次の文をコピーして、【】の部分を書き換えてから、使っているAIに貼り付けてみてください。

メールの下書きを作る
次の内容で、社外の取引先に送るビジネスメールの下書きを書いてください。

・相手:【取引先の担当者】
・目的:【打ち合わせの日程を来週に変更したい】
・伝えたいこと:【こちらの都合で申し訳ないこと、候補日を3つ出すこと】
・トーン:丁寧だが、かたすぎない

件名もつけてください。

出てきた文章が気に入らなければ、「もう少し短く」「お詫びを強めに」のように続けて頼むと直してくれます。一度で完璧を目指さず、やり取りしながら仕上げるのがコツです。

まとめ

  • AIは、文章の下書き・要約・言い換え・アイデア出しが得意。
  • 事実の正確さと最終判断は、人が確認する。
  • まずはメールの下書きから試してみる。